プロフェッショナル 仕事の流儀 第VI期 漫画家 井上雄彦の仕事 闘いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず [DVD]詳細
#58
「今」は「過去」よりもっと熱い!仕事の流儀には、その人の生き方が現れる!
誰もが認める「その道のプロ」・・・時代の最前線にいる彼らはどのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。これまでどんな試行錯誤を経て、成功をつかんだのか。そして、混とんとした今の時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか―。
さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に掘り下げるドキュメンタリーシリーズのDVD第6弾。
キャスター:脳科学者・茂木健一郎/住吉美紀アナウンサー
【内容】
漫画界の孤高の天才・井上雄彦に1年間の長期密着取材。
累計発行部数1億を超える「スラムダンク」の誕生秘話、「バガボンド」最終章へ向けてのドキュメント。
(2009年9月15日放送)
*本編57分+特典40分/16:9LB/カラー/ステレオ/日本語字幕付
プロフェッショナル 仕事の流儀 第VI期 漫画家 井上雄彦の仕事 闘いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず [DVD]口コミ
井上氏のマンガを描く日常と苦悩、筆でマンガを描く理由、これから武蔵はどうなるのか?
この3つを中心とした構成です。ちょうど、又八の母親が亡くなる直前くらいの時期の取材です。
ネームを特に重視することや、キャラクターが頭に降りてくるなど、普段聞けないマンガ家の取材が
興味深かったです。また非常にレベルの高いアシスタントさんの映像や生原稿が完成するまでの
経過なども個人的に興味深かったです。
日本の誇るマンガ文化の一角を担うプロフェッショナルの日常を見れる貴重なDVDだと思います。
皆さんが色んな意見言うけど、私にはバイブルです。こんなに自我に苦しみ、苦悩して描いてたかと。参りました。 ただ、言えるのはプロフェッショナル自体実は主人公の自分との対決、自分の壁を乗り越え苦悩して道を切り開くと言うテーマかと思えます。 下手な映画見るよりは良いかと。
2009年9月にNHKにて放送された番組内容のDVD化。
漫画家、井上雄彦の一年間に及ぶ密着取材映像です。
主にバガボンドの単行本29巻、30巻、31巻を執筆中の作業風景などが収録されています。
漫画家を目指している方や、バガボンドが描かれている裏側などに興味がある方には特に魅力的な内容となっています。
所謂『漫画家になる為のHow to』ではなく、あくまで井上雄彦氏なりのやり方である『仕事の流儀』が語られているのでお間違いのないように。
ですが井上雄彦氏の一週間の仕事のプロセスも追っているので、もしかしたら参考にもなるかもしれません。
番組の演出上、全編通してシリアスな印象が強いです。
作品を生み出すのに苦悩を繰り返す場面が多く、このDVDのジャケットにもなっている武蔵の顔はそうした中で生まれた象徴となっています。
バガボンドといえば〆切りギリギリでの連載というのが有名ですが、何故そうなのかはこのDVDを観れば解るでしょう。
他にもスラムダンク誕生秘話や、井上雄彦氏の生い立ちに至までインタビューもあり。
特典にはスタジオインタビューでの未公開映像が40分ほど収録されています。
茂木健一郎氏と住吉氏による難しい質問責めがストイックかもしれません。
少々困り気味の井上雄彦氏がコミカルに映って笑いました(笑)
『仕事の流儀』というタイトルではありますが、バガボンド最終章に突入した一年間を切り取った流儀として観た方がいいかもしれません。
恐らく井上雄彦先生はもう次のステージで『今の流儀』を歩まれていることでしょう。
最近では売れている漫画家を「神」と一言で呼ぶ方々が多く見受けられますが、如何に漫画家が普通の人間であるが故の凄さなのか、このDVDを観て再確認できるのではないでしょうか。
非常にストイックに作品や読者に向かい合っていると感じた。それは「手に負えないことをやる」という言葉にも表れている。彼は漫画を描くということを通じて、自らの全人格的な成長を目指している。特に印象的だったのは、「なぜそんなに苦しんで描かなければならないのか」というニュアンスの質問に対し、「何か間違っているのではないか」と笑い、「苦しまなければよい作品を描けないと思っている訳ではないのか」と確認された時の言葉、「何かずるいような気がして」。この何気ない一言こそが、井上氏が作品と読者に誠心誠意向き合い続けた結晶のように感じた。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」のDVDを初めて購入しました。
もちろん、番組ではなく井上雄彦がめあてなのですが、観て初めて、この番組が放送時点で「編集しすぎ」であることに気づきました。
1時間番組の中に、まったくはじめての人にも分る本人の紹介、やってきた仕事、最新の活躍の様子、そしてスタジオインタビュー、と詰め込んでいるので無理もないのですが、そういえば他の人の回でもインタビューが分りにくいなあと観ていたことがありました。長時間にわたるインタビューを編集して、そこに「導入」と「核心」を盛り込み、かつ「繰り返し」も多用しているために、「流れ」が飛び飛びになってしまっているのでしょう。
このDVDに特典映像として含まれるインタビューは、かなりな長時間。質問に対する「間」があって、かつ話の流れに沿って観ることができるため、井上雄彦の仕事に対する考え方がダイレクトに伝わってきて、特に「バガボンド」のファンには価格以上の価値があると思います。
井上雄彦の場合、特集している雑誌などでは、「実績」と「絵」に注目したものが多いのですが、この番組では今完成に向かいつつある作品としてのバガボンドと、創作のスタイルに注目。
「ネーム」づくりが全て、「キャラクター」が降りてくるのを待つ、など、孤独で高度な創作の状況がリアルに理解できます。
もちろん非凡な絵の技術があっての井上作品なのですが、それ以上にストーリー(ネーム)に打ち込む姿が感動的。取材陣や茂木さんたちも、同じ表現者として、刺激を受けること大だったのではないでしょうか。
私も井上雄彦のマンガの大ファン。もっと固い人なのかなあ、と勝手にイメージしていたが、非常に気さくで優しい方だった。その一方でマンガについては、毎回毎回悩みに悩み、ひねり出している事を知り、そうゆう苦悩があっての素晴らしいマンガなんだとただただ感動するばかりだった。
彼らの世界に行かなければいけない・・・いきなりびっくりすることを言ってくれます。
これでもバガボンドもスラムダンクも好きすぎるため物足りなかったというのが正直なところ。
しかし、現役連載中のマンガのリアルタイムの作画風景を映像と作者の心理とともにうかがえたのはとても嬉しかった。
DVDで見ました、1年にも及ぶ取材をたった1時間弱の番組に編集されてしまうもったいなさを感じます。
吉岡一門との一乗寺下り松の激闘、そのあとの和尚さんの悟りを得るような対局の流れの合間を取材されてます。
仕事現場を映されており、私は漫画家とは関係ないですがとても参考になりました。
筆使い、画力は言わずもがな。一枚一枚を壁紙にしたい それくらい圧倒的な迫力が伝わってきます。
プロとして客観的にOKが出せる内容か?納期に迫られながら描ききれないもどかしさが伝わってきて、
いままでただ読んでいただけの作品の裏側をちょっと垣間見ることができました。
こういっては失礼かと思いますが出来上がる作品の凄さと対比して、井上さん自身とても子どもっぽい部分があってそのギャップがとても印象的でした。
DVD特典のインタビューは茂木&住吉さんの質疑応答!という感じで質問攻めに悪戦苦闘?する姿がちょっと微笑ましいw
個人的に作品で勝負をするお仕事をされてる方に見てほしいですね、結果を出している方の生の現場がうかがえます。
本DVDはまだ発売していませんが、内容は昨年9月にNHKで放映していたものをDVD化したものです。
井上さんの生き方というものをリアルに映し出し、まさに【プロフェッショナル】というものを感じました。
このDVDにはその他にも特典映像が入っているということなので、発売日が待ち遠しいです。
プロの現場の刺激を味わいたい方には是非!といえる1品だと思います。