ロパートキナ 孤高の白鳥 [DVD]詳細
#60
ロパートキナ 孤高の白鳥 [DVD]口コミ
ロパートキナで白鳥は鉄板でしょ。
「バヤデルカ」とかのDVDも出して欲しいです。
ロパートキナへのインタビュー、共演者やコーチらのコメント、練習・本番映像、若干のプライベート映像などで構成されています。
そんなに詳しくない私でさえ「この映像どっかで見たな」と思う場面がチラホラあったので、もしかしたら詳しい人にとってはすでに持っている映像とかなり被っているのかもしれません。それでも「この人こんなに喋るんだ」と思うほど表情豊かに饒舌に語るロパートキナの率直な言葉や、現在は他のダンサーの十八番の印象が強い演目を踊るロパートキナの過去映像などは興味深く、私は楽しめました。
インタビューでは一番好きな作品・これから挑戦したい作品、作品の解釈、重圧、ここまでこれた理由の自己分析、成功したら次にすべきこと、歳を重ねて気づいたことなどを語っています。
踊っている映像は20年前から現在までの下記作品で(就職前の映像なし)、玉石混淆です。クラシックの良さは言うまでもないですが、コンテンポラリーは良くも悪くもロシアンクオリティ。断らずに色々なものに挑戦している姿が見られます。
個人的一番の収穫はショパニアーナ(レ・シルフィード)。嘘みたいな浮遊感、それを可能にする確かな技術に目を奪われます。浮遊感で言えば2007年のナタリア・オーシポワのジゼル2幕が私的No1なのですが、ジゼルの情熱や嘆きがない分、このロパートキナの方がただひたすら静かに美しいという印象です。抜粋でない完全版が見当たらなくて悲しいなど新たなヤキモキを生むDVDでもあります。
2016年現在43歳。「このDVDを観て生の舞台を観たいと思ったのに引退しちゃってた」なんてことにならないように、興味のある方は早めに、とりあえずでも一度観てみることをお勧めします。
≪収録作品≫
愛の伝説 / マルグリットとアルマン / ショパニアーナ / 病めるバラ / ロシアの踊り / 3つのノシエンヌ / イン・ザ・ナイト / ステイン・アライヴ / カルメン / 瀕死の白鳥 / ダイヤモンド / ヨハン・シュトラウス・ボール / タンゴ
≪コメント≫
アニエス・ルテステュ(パリ・オペラ座元エトワール) / ミハイル・ビオトロフスキー(エルミタージュ美術館館長) / イリーナ・チスチャコーワ(マリインスキー元プリンシパル 現コーチ) / ピエール・ラコット(振付家) / ジャン=ギョーム・バール(パリ・オペラ座バレエ教師)