帰ってくれタローマン ~TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇~ [Blu-ray]

帰ってくれタローマン ~TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇~ [Blu-ray]詳細

帰ってくれタローマン ~TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇~ [Blu-ray]

#82

なんだこれは!
1970年代のある日、世界を襲うべらぼうな奇獣たち。立ち向かうのは謎の巨人タローマン。

岡本太郎の唯一無二の〈ことば〉と〈作品〉ががっぷりと組み合った特撮大活劇、ここに再び!
伝説の秘蔵映像集「帰ってくれタローマン」をはじめ、タローマンの歴史に迫った「タローマンヒストリア」や「おやすみタローマン」、特別番組などを多数収録。すべてのタローマンマニアへ贈る、完全保存版。

構成・脚本:藤井亮
音楽:林彰人
取材協力:岡本太郎記念現代芸術振興財団、円谷プロダクション
資料提供:海洋堂
制作:NHKエデュケーショナル
制作協力:豪勢スタジオ

■Disc A
【収録内容】
・帰ってくれタローマン
・タローマンヒストリア

【特典映像】
・次回予告集
・樋口真嗣監督インタビュー完全版
・タローマンショー(超体験NHKフェス)
・メイキング オブ タローマン

■Disc B
【収録内容】
・おやすみタローマン

【特典映像】
特別番組
・日曜美術館 アートシーン 特別編「展覧会 岡本太郎」
・TAROMAN、東海に現る
・お知らせの窓辺

〇2022年12月3日~2023年8月5日 NHK Eテレで放送

ドラマ/セル/本編79分+特典97分/1920×1080i Full HD/ステレオ・リニアPCM/一層/カラー/2枚組

企画・制作:NHKエデュケーショナル 発行・販売元:NHKエンタープライズ
© 2024 NHK・藤井亮

帰ってくれタローマン ~TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇~ [Blu-ray]口コミ

此れで終わりだよと潔く『タローマン』を締め括ってくれたのはお見事。
ダラダラ続きを作ったら彼の世の岡本太郎氏に叱られただろう。

所で、私は『TAROMAN』と『帰ってくれタローマン』を見て、監督の藤井亮氏は、とあるビデオソフトの影響で、此れ等を作ったんじゃないかと思ったのだ。

『岡本太郎の宇宙』
紀伊國屋書店(1999/11)から発売されていたVHSソフトで、DVD化はされていない。
現在、絶版である。
概要は以下の通りの三章から成る。
「対極主義」:岡本太郎が1947年に唱えた「対極主義」、その主張が生まれた経緯、それが岡本太郎の絵画作品にどのように現われているかを作品の構図や色彩に焦点をあてながら解明していく。
「縄文の発見」:岡本太郎の人生観、芸術観の根幹を成す民族学的視点……1951年、東京国立博物館の一隅で縄文土器に出会った衝撃が、岡本太郎を日本の根源的文化の探求に向かわせ、日本全国を巡る旅へと駆り立てた。
「大衆の発見」:日本の社会、大衆に対する強烈な批判精神……パブリックアートの先駆けとしての数々のモニュメント制作や、テレビコマーシャルへの出演を通して、岡本太郎は全身全霊を賭けて社会に立ち向かった。

※以下、『岡本太郎の宇宙』で紹介される作品の順番は、自分の記憶頼りで間違っている可能性も有るので御赦し願いたい。

「対極主義」の章で最初に紹介される岡本太郎作品は『夜明け』と題され、「岡本太郎 夜明け」で画像検索すれば直ぐ出てくる。
朝焼けをバックに『TAROMAN』の奇獣と言っても納得しそうな3つの影が描かれた作品だが、『帰ってくれタローマン』中の『タローマン大統領』ラスト近く、タローマンが奇獣達と踊っている光景が、此の『夜明け』を連想させるのだ。

次いで出てくる作品が『森の掟』、『TAROMAN』第1話。
更に出てくるのが、『帰ってくれタローマン』の『重工業』。
『森の掟』『重工業』は「対極主義」の具体例として、特に詳しく説明されていた。
『痛ましき腕』も紹介されていたのは間違いないのだが、記憶があやふやだ。
年代的に対極主義より前に紹介されていたかもしれない。

『梵鐘・歓喜』は紹介されていなかったと思うが、縄文文化に付いては二章目の半分を費やして紹介されていた。
後半は、『日本風土記』等の著作物を紹介し、イタコ等の東北地方の風習や沖縄の風習他も岡本太郎は探究したとの事で、此の章は太郎作品の紹介が無かった様で、『タローマン』との関係も薄い。

三章目は現代大衆に向けての岡本太郎のアプローチで、『太陽の塔』『午後の日』『若い太陽の塔』『座ることを拒否する椅子』などが紹介され、「芸術は爆発だ」等の言葉が多く出てくる。
掌の目のパフォーマンスも此処等で出てきた筈だ。

ネットで検索すると、『太陽の塔』や『明日の神話』絡みのDVDは出てくるが、岡本太郎作品全般に付いてのDVDは見当たらない。
否、少し前迄なら『美の巨人』のDVD等、美術鑑賞のDVDが出ていたが、最近は殆どが絶版状態だ。
ネットで画家や芸術家の画像を検索すれば沢山出てくるが、~~風の画像も大量に表示されてしまい、本家の作品のみを表示するのは(何か検索の技が有るのかもしれないが)難しい。
ひょっとしたら配信や衛星放送でそうした番組がフォローされているのかも知れないが……

『TAROMAN』『帰ってくれタローマン』の様な番組がブルーレイ等で発売されるのは喜ばしい事なのだが、「此の機会に岡本太郎の作品紹介の様な番組も発売してくれよNHK教育TV」と思う。
『宇宙よりも遠い場所』なんて民放制作のアニメを放送したりしているんだから、民放で作られた番組を買ってDVD等を廉価販売しても良い筈だ。
『美の壺』『日曜美術館』等、NHKの映像コンテンツも有る筈だ。
番組配信が有るなら紹介の印刷物を『TAROMAN』に付けるだけでも良い。

こうしたアプローチが無いのは、NHKに「所詮『TAROMAN』など特撮マニア向けの際物」の様な意識しか無いのではないかと、私は危惧するのだ。
要するに、私は此のブルーレイには文句は無いが、発売しているNHKには「もっと原典の芸術作品をフォローせんかい!!」と怒りを覚えるのだ。

良い

なんだこれは、なんだこれは、なんだこれは!

イヤー、ここまでやらかしてくれたら満点付けるしかない。世紀の怪作に成ってしまったタローマン。反省する気皆無のヒストリアをはじめ「無い歴史」満載。狂気すら感じる作りと、コレを流してしまったNHKに拍手。だけど樋口監督も言及されてたか、今後の類似作品のハードルが物凄く上がったのは悩ませもの。

早朝(と言うか午前2時半とか真夜中!)に仕事に行く準備をしながらテレビを点けたら、おやすみタローマンが放送されていました。
それが最初の出会い、、、ん?
いや、昔々に見ていたかな?あれ?

とにかく何だか懐かしい気分になり、タローマンの伸びやかな姿とBGMに激しく癒されて、後ろ髪を引かれながら家を出発するのです。

その後HDDレコーダーに全てを録画して鑑賞していたら、気がついたらアマゾーンでポチっていました(๑˃̵ᴗ˂̵)

タローマンが好きであれば『なんだこれは!』と一言叫んで目的を捨てて買っちゃえば良いのです。

NHKさん、もう少し安くしてくれても良いんじゃない。この尺では高いよ。

なんだこれは。
流石の日本放送協会、民放では制作は無理だ。
面白い。

タローマンとお知らせの窓辺は真夜中の番組で見たことがありました。おやすみタローマンです。タローマンの番組で特に、東海どまんなかで紹介されていた内容も入っています。珍しい内容だと思うのでは?何だか得した気になります。タローマンショーの前衛舞踊のようなショーも見られるので、なかなか盛りだくさんですよね。面白かったです。