歌舞伎名作撰 助六由縁江戸桜 [DVD]

歌舞伎名作撰 助六由縁江戸桜 [DVD]詳細

歌舞伎名作撰 助六由縁江戸桜 [DVD]

#46

助六由縁江戸桜 出演:十二世市川團十郎/四世中村雀右衛門ほか 平成15年1月 歌舞伎座にて収録

歌舞伎名作撰 助六由縁江戸桜 [DVD]口コミ

買って良かった

歌舞伎をはじめてみました。最初の方は動きがあまり無く、台詞や歌が長ったらしく感じましたが、『助六』が登場して花道から舞台にあがった途端に次々と変な登場人物が表れてコミカルな展開になります。『助六』って、色男なんですか?二枚目なのか三枚目なのか解らない面白い野郎です。敵役の『髭の意休』は『振られるのは解ってるけど行きますか』なんて気が弱い事言って登場します。現代にも、贔屓の娘にマジに惚れて嫉妬を押さえられず、ぐだぐだ言う奴はよくいます。それだけで、あんなによってたかって虐められなきゃならないんだろうと同情さえ覚えました。歌舞伎は、もっと難しいものだと思い込んで敬遠していましたが、こんなぶっ飛んだ劇は映画でもマンガでも観たことありません。私のような歌舞伎初心者でも楽しめました。

『成田屋も中村屋』も良く観ます。でも、『助六=団十郎』勘三郎親子3人の『連獅子』も素晴らしい。仁左衛門との『ぢいさん…』玉三郎との『鰯…』『籠釣瓶…』。三津五郎との『らくだ』『身替…』『ねずみ…』『大江戸…』『研辰…』全て良い‼️18代目のアドリブが好き。歌舞伎座さよなら公演演目の『助六』を探したが見つからず、『雀右衛門』との助六を買った。「60~70と熟練していく団十郎、勘三郎、三津五郎を観たかった。各々の子、孫を楽しみにしています。

歌舞伎の演目数あれど、もっとも有名な作品と言っても過言でないでしょう。はじめて歌舞伎を見る方に、特にお勧めしたい。色気ムンムンの伊達男が、野暮な野郎どもをバッタバッタとなぎ倒し、決め台詞を吐く。これぞ歌舞伎って感じです。カットされている部分が・・・というご指摘がありましたが、近年上演されているのがこのバージョンなので、特に問題ないと思います。「大門をずっとくぐるとき、俺が名を手の平へ三べん書えてなめろ、一生女郎に振られるということがねえ。」

ただ、どういう訳が手持ちのDVDプレイヤーで再生すると停止したりスキップを繰り返すので。。。PCでは問題なく見れました。ありがとうございます。

歌舞伎十八番の中でも特別な意味を持つ「助六」。何と言っても助六の格好良さがこの狂言の魅力でしょう。助六の色気と力強さを当世の團十郎丈が見事に演じきっています。敵役の髭の意休を演じる左團治丈はまさにはまり役。助六と好対照を成しています。脇を固める役者たちもいい味を出しています。とりわけ、故尾上松助丈の通人は、もう見ることができないかと思うと淋しい限りです。舞台の記録映像として最高の出来のDVDですが、ただ一点残念なのは一部、明らかにカットしていると分かる所があること。完全な記録であったならば申し分無しの星5つでした。

助六は、やはり抑えておきたい演目である。
当代団十郎は動きは良いが口跡に難があり、大きな見せ場である啖呵の切り方を教えるところが様にならないのが非常に残念。