映画「窓ぎわのトットちゃん」DVD通常版 [DVD]詳細
#41
君は、ほんとうは、いい子なんだよ。
落ち着きがないことを理由に、小学校を退学になってしまったトットちゃん。
新しく通うことになったトモエ学園の校長先生は、
出会ったばかりのトットちゃんに優しく語りかけた。
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」
トットちゃんの元気いっぱい、
すべてが初めてだらけの日々が始まる―
【通常版特典内容】
本編ディスク
●本編
●予告編集(特報/予告)
【出演】
大野りりあな 小栗旬 杏 滝沢カレン 役所広司
【スタッフ】
原作:黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』
監督・脚本:八鍬新之介 共同脚本:鈴木洋介
キャラクターデザイン・総作画監督:金子志津枝
主題歌:あいみょん「あのね」(unBORDE/Warner Music Japan)
発売元:テレビ朝日 販売元:東宝
©黒柳徹子/ 2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
映画「窓ぎわのトットちゃん」DVD通常版 [DVD]口コミ
今から50年以上前の子供の頃、家族でデパートで買い物した時に「○千円以上お買い上げの方にピヨピヨプレゼント」というキャンペーンがあり、可愛いヒヨコ2羽を貰いました。1ヶ月近く過ぎて、小さなトサカが生えてきて、いよいよニワトリに成長かと思った直後、2羽ともほぼ同じ時期に首を曲げた状態で変死してしまいました。死因が不明のまま、ガッカリして、忘れかけていましたが、トットちゃんの原作とアニメを見て、あのヒヨコも育たないヒヨコだったのだと理解しました。
それにしても、育たないヒヨコとわかっていて商売に利用する「縁日の出店」やデパートの戦略はいかがなものか。夢を壊された子供のショックは大きいと考えさせられてしまう。
よかった
映画の内容も素敵で感動しました。映画館に行けなくてAmazonで予約購入しました。ありがとう♡
自由が丘あたりが舞台の話しです。
トットちゃんは私の、愛読書の一つです、アニメを観て、忠実に再現してくれてありがとうの一言です。
人が生きていく上で大切なことが描かれている映画だと思いました。ジブリ作品みたいに壮大な感じではないけど心情でグッっと引き込むようなそんな作品です。そして悲しいことがある反面、優しさに溢れています。僕はこの作品を観て〈ザ・ブルーハーツ〉を思い出しました。「人にやさしく」「パンクロック」「ロクデナシII」「青空」「終わらない歌」等の歌詞がリンクするのです。だからどうしたと言われたら何も言えませんが・・・。 声優陣も素晴らしかったです。とくに子供たちの個性を大事にする優しい小林校長先生を演じられた役所広司さんがとても良かったです。特に印象に残ったのはトットちゃんがトモエ学園で最初に仲良くなった小児麻痺の為、身体の不自由が利かない泰明ちゃんと腕相撲をやるシーンです。トットちゃんは泰明ちゃんを不憫に思ったのかワザと負けます。そのことに対して泰明ちゃんは怒ります。今まで特別扱いする事なく接してくれていたトットちゃんを本当の友達だと思っていたからこそ「君と僕は対等じゃなかったのか?」という悲しみからの言動だと思います。それと戦争が暗い影を落とす中でトットちゃんのお父さんはバイオリン奏者ですが国の命により外国の楽曲を演奏することを禁止されます。しかし、軍歌を演奏するならお金をもらえるということになり食べ物に困っていたお母さんとトットちゃんは喜びますがお父さんの心境は複雑でした。翌朝お父さんは二人に言います。「軍歌は演奏したくない。」と二人はお父さんの気持ちを察して賛成します。 余談ですがこのシーンを観て昔「徹子の部屋」で淡谷のり子さんが明日、出撃する特攻隊の人たちの前で歌を歌ったことを話されていたのを思い出しました。皆さん涙を流しながら「ありがとうございました。これで思い残す事はありません。」と言われたそうです。淡谷さんはこの時のことが今も忘れられない、戦争なんて本当にあってはならないと強くおっしゃっておられて、それを聞いた徹子さんも涙が止まらないようでした。その話しが本当にリアルで僕も泣いていました。不思議なのはこの作品にそれほど政治的な要素を感じません。押し付けがましくないというか戦争や差別はする必要がないということが、ごく自然に盛り込まれていることやトットちゃんや周りの人たちの悲観しない姿勢というか優しさや前向きな所がそう思わせるのかもしれません。最後に、このすばらしい映画が沢山の人たちに届くことを願っております。
なんて残酷。なんてやさしい。非の打ちどころがありません。
原作の哲学そのまんまです。エピソード取捨選択が見事ですね。小説で印象的な出来事も思い切ってカットする反面、物語に必要なシーンはキチンと拾っています。「ヒヨコ」を入れているのは、終盤の布石ですね。
トモエ学園を訪れたトットちゃんが、校長先生よりも先に泰明ちゃんと出会うのも、彼との友情を主軸においた映画ならではの演出。
長くはない上映時間だけれど、校長先生や生徒の物語も入っています。中くらいのお鍋に「海のものと山のもの」がたっぷりとつまった作品ですね。
誠実な大石先生、信念を曲げないパパ、嬉しそうに野菜を受け取る高橋君。どの人も魅力的でした。
泰明ちゃんの木のぼりの素晴らしさはいわずもがな。相撲での「ズルしないでよ」は胸に刺さりました。
「雨に唄えば」オマージュ、グッときますね。ちいさな体で生を渇望し、全身全霊でトットちゃんを勇気づける泰明ちゃん、美しさであふれていましたね。
駅でのつぶやきは、彼が全てを悟ってしまっていることが突き付けられるから、観ていてツラかったです。
この作品が秀逸なのは、理想の教育者である校長先生を物語上の賢者としては描かないこと。愛情をこめて大石先生を叱るくだり、人間味が出ていますね。ラストで2度感情を爆発させるところは、激しく心を揺さぶられました。
賢者役を担うのはトットちゃんのママ。どんな時もトットちゃんを温かく見守って・・・。トットちゃんの心には、パパの不屈の精神と、ママの包容力が染みわたっているのですね。
トットちゃん。活発で、想像力豊かで、最高です。泰明ちゃんをプールに誘ったり、他所の学校の生徒の挑発に対して言葉で返したり。行動力や機転も持ち味ですね。
絵が可愛くて、色も落ち着いています。極力CGは使わず、攻めてます。
だからこそ、フルCGの背景が使われる終盤がエモーショナル。大切な人の運命も、時代の理不尽さも、どうにもできない。あの水たまりを越えられなかったトットちゃんの涙が、胸を抉ります。
黒柳徹子さんご本人の声でモノローグが入っているのは感涙ものですね。
君は、ほんとうは・・・ わたしも、校長先生の言葉に救われた人間の1人です。映画になる日が来るなんて・・・!
あのね トットちゃん
ありがとう 今 この世界にいてくれて
ありがとう あなたの物語をわたしたちにとどけてくれて