踊る大捜査線(1) [DVD]

踊る大捜査線(1) [DVD]詳細

踊る大捜査線(1) [DVD]

#93

保存状態は、良好でスムーズに再生します。 全6巻のセット。 ケースに割れもありません。

踊る大捜査線(1) [DVD]口コミ

青島君は自分で考え行動に移す。組織を恐れない。今何が優先されるのか?お若い世代に見て頂いたい組織がもってしまった「リスク」「しがらみ」に挑戦。特に営業職のお若い世代にに見て頂きたい。男なら「信念」をまずもつ。処分受ける覚悟。ドラマに酔っているわけではありません。「リスク」を恐れて何々が生まれる????私も青島君の生き方と同じでした。上司に認めてもらうために仕事をしている人は多分見てもわからないでしょう。

1997年の公開なので20年以上経ちます。久しぶりにDVDを借りて観てみましたが、やっぱり抜群に面白いですね。
ストーリー的には「いくらなんでも、それはないだろう」というような事もたくさん起こっており、荒唐無稽ではありますが、テンポの良さ、たっぷりのユーモア、ウキウキするようなバックミュージックなど魅力満載のドラマです。登場人物が皆生き生きとしています。

今、見直すと、当時の時代背景がわかって興味深いです。フロッピーディスク、VHSビデオテープ、奥行きのデカいパソコンモニター、ポケベル等々、今はまったくお目にかかれないアイテムが次から次へと出てきて、「ああ、自分もこんな時代を生きてきたのだな」と実感します。タバコを吸うシーンがすごく多いことも時代の流れを感じさせます。
「観たことがない」「そんなドラマ知らない」という方、いっぺん観てください。お勧めします。

ビーチボーイズ、王様のレストラン、お金がない、そして本作…90年代の名作ドラマの中でもとりわけ高視聴率で有名すぎるのが本作。
映画化やスピンオフも数多く、フジ系はアンフェアといいすぐにこうして名作を陳腐化させてしまうが、やはり本作の魅力は映画版でもスピンオフでもなく本ドラマ本編である。
出演者の軽妙な掛け合い、要所要所で琴線に触れるストーリーは緩急がしっかりついた名作の王道的構造を有しており、もはや受けない理由が見当たらない。

去年秋に再放送されていたのを見まして、こんな面白いドラマだったのか!と驚かされました。そして大きな影響を受けました。警察という組織にとても興味を持ちましたし、毎日警察官の方々が命がけで犯罪を取り締まってくれているおかげで私たちは安全な暮らしができているんだなぁ。と犯人逮捕や治安維持は当たり前だと思っていたことをやめて、感謝の気持ちや尊敬する気持ちで見るようになりました(不祥事もあり、最近はイメージが低下していますが、そういう人たちだけを見て警察は悪と個人的に言いたくはありません。)長くなりましたが、それだけ私にとっては衝撃的な作品でした。今まで刑事ドラマといえば、事件が発生したら所轄の刑事さんが捜査して犯人逮捕がほとんどでした。私もそういうもんなんだと思って見ていました。しかし、現実は違うみたいです。恐らく1話の青島と視聴者はイメージとかけ離れた現実に全く同じ気持ちで驚いたことでしょう。その作りも素晴らしい。例えば、殺人事件が発生したら真っ先に所轄の刑事が現場に駆けつけて現場検証するのかと思いきや、実際は所轄の刑事は遠くで見ているだけで最初の現場検証を行なうのは警視庁捜査一課の人たちであること。和久さんが「所轄の俺達は見てるだけなの。」と言って青島は驚いてましたが私も驚きましたwあとこの作品は事件をメインに扱うのではなく、事件を通して警察という組織を見つめる、というドラマでもあります。今まで警視庁とか街中にある警察署(所轄)がどういう関係にあるのか、全然知りもしませんでしたし興味もなかったですがこのドラマでは警視庁を本店、警察署を支店と呼んでおり徹底した上下関係が存在していることを示唆しています。更に警察はガチガチな階級社会でもあり、様々な階級が存在しているのと、その中でキャリア出身かノンキャリア出身かということで更に身分に違いが出てくるということも触れていたり…と、警察の組織を全く知らなかった私にとってはただただ驚かされるばかりで同時に興味を持ちました。事件を中心に取り扱わず、組織の内情を取り扱う、当時ではとても珍しい刑事ドラマだったと思いますが、それがかえって視聴者にとっては新鮮で、支持を得たのも納得です。そして話が進んでいくうちに、警察組織の問題点に青島は気づいていきます。上の指示をいちいち待たないと動けない点や、上司に意見しても聞き入れてくれなかったり、どんな場合であれ独断で行動すると厳しく罰せられたり・・・等々、ドラマでは描かれますが、これは普通の会社でも変わらないじゃないか。つまりは日本が抱える問題点では?という話に発展。それを変えて行きたい。という話に最後はなっていきます。ドラマでここまでやるとは脱帽モノです。ドラマの後は映画へと話は続いていきますが、映画は都合上、どうしても話をでかくしないといけないので、それがかえって空回りとなり未だにドラマを超える映画作品はないと思っています。真の踊る大捜査線の魅力はドラマにつまっていると感じます。それだけ素晴らしい作品です。何度見ても飽きないです。長文駄文失礼いたしました。

それまでの刑事ドラマとは一線を画すユニークなドラマ。柔らかく、フレンドリーな雰囲気の湾岸署、お台場という場所、接待に熱を上げる署長や課長たち。主人公の青島俊作からして脱サラ(青山学院大学出身)という刑事らしからぬ設定。
しかしながら、警察の縦割り機構、官僚的な構造等、デフォルメされているが、結構辛辣に描かれている。他の刑事ドラマと違った雰囲気で作られているのは、そうした面へのアンチテーゼの意味があったのかも知れない。
ドラマとしてはリアルさを追求したものではないが、ところどころリアルな雰囲気も織り込まれていて、微妙にバランスを取っていたと思う。

このドラマの魅力は、登場人物がユニークで楽しく、コミカルさの中にシリアスさも持ち、感情移入しやすい。
主人公の青島を巡り、すみれ、室井、雪乃、和久等、様々な人物が、反発や葛藤を経ながら、次第に共感し、お互いを認め合う…この人間関係の描写が非常に濃く、時間を割いて描かれている。そこに巧みに事件が関連づけられている。このドラマの最大の魅力だと思う。
一見ユニークに見えるが、この人間描写の点では、ドラマ作りとしては王道的・古典的とも言える構造を持ち、しかも非常にしっかりしている。それ故にコミカルさやデフォルメされた描写も浮かずに魅力になるのだと思う。そしてコミカルさやデフォルメされた部分が、逆にシリアスな部分を盛り上げる効果も上げている。

俳優の演技では、すみれ(深津絵里)や室井(柳葉敏郎)も良かったが、このドラマだけでなくシリーズ全体を通して観ると、和久刑事役のいかりや長介の存在は、地味ではあるが非常に重いものがあったと思う。突っ走る若手刑事(青島)と酸いも甘いも噛み分けたベテラン刑事(和久)が、互いにふれあい、理解し、若手が成長していく…(この構図は、案外、黒澤明監督の「野良犬」の三船敏郎と志村喬がルーツになっているのかも知れない)
スリー・アミーゴスも絶妙の演技力、織田裕二も、脱サラ刑事という難しい設定だったが、素直に演じていたと思う。

このドラマは、音楽によるメリハリのつけ方がうまい。エヴァンゲリオンを意識したとスタッフ自らいうBGM、どこにでも、わっと入ってくる感じのメインテーマ。そして、エンディング曲。もう一つ面白かったのは、他の方も書かれているが、所轄と本庁の描写。一枚岩ではない組織の表現が面白いのである。それがリアルではないとしても、今までの殆どの刑事ドラマは正義のために犯人を追う一致団結した集団だった。あるいは一匹狼か。この作品では、価値観の違う組織に属した二人の男の交流が縦軸にある。コメディリリーフの中間管理職たちにもシリーズ後半にはしっかりと見せ場がある。(前半も面白い芝居を見せてくれている。)

 たとえば、あまりにも驚きが大きかったり、怒りの感情が強過ぎたりした時に、妙に渇いた笑いが込み上げて来ることってありますよね。この作品は、そうした日常の笑いを巧く捉えていると思いました。だから、緊迫した場面でも実感を持って笑えるんです。決して馬鹿々々しいコントにはなっていない、深層心理に迫る笑い。
 そして泣かせるところは泣かせ、しんみりさせるところはしんみりさせる。青島刑事が真剣に怒鳴れば、観ているこちらまで熱い血が騒ぎ、自然に拳を握り締めている。“刑事ドラマのようには行かない”と作中人物に語らせながら、いつの間にかそれが紛れもない“刑事ドラマ”と化している。非常に現実的、かつ、ドラマチックな展開。
『踊る大捜査線』の魅力は、そういうところにあるんだと思います。一昔前に本放送で観た時の感動、新鮮味が、そのまま甦って来ました。感激です。

所轄と本庁の確執を軸にすえたストーリー、魅力的なキャラクター、遊び心あふれる小道具、そして俳優陣の熱演が絶妙に絡み合った傑作です。
今見ても色あせない作品だと思います。