クライマーズ・ハイ (新価格) [DVD]詳細
#86
あのNHK名作ドラマを新価格で! 未曾有の大事故を前に、男たちは何を思ったのか!? 1985年御巣鷹山で起こった日航機事故。 世界最大の単独航空機事故を報道する地元新聞記者たちの興奮と混乱に満ちた1週間。 【ストーリー】 1985年8月12日、群馬県の地方新聞社・北関東新聞社の遊軍記者・悠木和雅は谷川岳に向かう予定だった。 目的は難所中の難所、衝立岩へのアタック。しかし、悠木が出かけようとしたその時、テレビが、事故の第一報を伝えた。 「日航機が墜落した模様、乗客乗員は524人」。事実とすれば世界最大の単独航空機事故、 しかも墜落現場は群馬と長野の県境と推定されるという。現場がもし群馬県側なら、 北関東新聞にとって地元で起こった大事件。編集局長の粕谷亘輝は悠木を日航全権デスクに指名する。 この事故をどう報道するか、責任は悠木に委ねられた。部下の信頼を失い、上司から裏切られ、社長からは叱責を受ける。 そして、幻の事故原因スクープ。苦悩に満ちた一週間の先に悠木が見出したものとは、果たして何だったのか・・・? 【原作】横山秀夫『クライマーズ・ハイ 』 【脚本】大森寿美男 【音楽】大友良英 【出演】佐藤浩市、大森南朋、新井浩文、高橋一生、岸部一徳、石原さとみ ほか ドラマ/セル/本編148分/片面二層/STEREO/DolbyD/MPEG-2/16:9LB/カラー
クライマーズ・ハイ (新価格) [DVD]口コミ
後に映画も作られましたが、これはもう何と言ってもドラマ版のほうが断然秀逸です。脚本と演出で表現された「緊張感」の出来栄えに差があると感じます。そして、この作品は数あるNHKドラマの中でも名作中の名作だと個人的には思います。
仕事の関係でこの時代の地方新聞社をいくつか訪ねた経験がありますが、編集現場で共同通信のピーコ(番外ニュース速報)が流れ、資料が山積みになってて、タバコの煙がもうもうと立ちこめる―なんていう雰囲気は、すさまじくリアルです。テレビ映像を見ながら共同通信の配信記事に手を加えて雑観記事を書くなんてシーンは、新聞記者出身の横山さんじゃないと思いつかないし、それもちゃんと演出しているところもすごい。
ストーリーもハードで、締め切り前のピリピリした緊迫感なども相まって、息もつかせぬ展開にぐいぐい引き込まれます。予定調和的ではない終わり方もリアルさを引き立てています。
あと、皆さんも触れてますが、出演者たちは皆、存在感抜群で、役柄にとても深みを与えています。佐藤浩市、岸部一徳、杉浦直樹らのベテラン陣のほか、大森南朋、松重豊、高橋一生、石原さとみなどその後に活躍が目立つようになった俳優たちも見もので、本当に豪華なキャスティングだと思います。
題材となった、日航ジャンボ機墜落事故もだいぶ過去のこととなり、知らない世代も多くなりました。凄惨な大事故を風化させないためにも、こうしたすぐれたドラマはもっと皆に見てもらいたいです。
数あるNHKの秀作ドラマでも、最高峰に位置します。龍馬伝やハゲタカ、チェイス、紙の月と並ぶくらい。佐藤浩市や岸部一徳、大森南朋、松重豊などのキャスティングの迫力がすごい。ドラマを観た後に映画を観ましたが、冒頭30秒でガッカリし、先をみるのがつらくなるくらいの差があり、同じようなストーリーでも監督や脚本、出演者、そしてプロデュースする組織によってこんなにも変わってしまうのかと唖然とさせられました。NHKのドラマと映画化での同じような経験は、尺の問題もありますが、「ハゲタカ」や「紙の月」でも同じくらいの差があります。NHKのドラマは、たまにとんでもない作品を送り出してくれます。
横山秀夫のクライマーズハイが出た時にすぐに読みました。本当に感動しました。それで、映画を観てがっかりしていたところ、NHKで前後編としてドラマ化されて放映されましたが、本当に原作に忠実で佐藤浩市の名演技と脇役の演技が光る秀作です。お勧めします。
小説と映画が違っていたので、より小説に近いとのことでしたのでNHKのクライマーズ・ハイを購入しました。映画よりか小説に近いとも思いました。足して1.5位で割ったらいいのかな?でも良かったです。
テレビ版を観てから映画版を観ましたが、テレビ版のほうが遥かに良かったです。悠木役は佐藤浩市しかありえないと感じました。堤真一も好きな役者なのですが、ちょっと違うかなと。
特に、岸辺一徳との焼肉屋のシーンは鬼気迫るものがあり、トラウマになるかもと思うくらいビビりました。同じシーンだけど映画版だとそこまでのビビりがなかったので、それがある意味致命的な違いかなと。
ブルーレイ版が出るかと思い一度DVDは売りましたが、全然出ないのでまた買い直しました。
ドラマ史に残る傑作なので早くブルーレイ化をと切に願います。
ちなみに、64もテレビ版と映画版どちらが面白いか気になるところです。
映画を見ましたが比べ物にならない出来です。特に父と息子の心の葛藤と深い繋がりが丁寧に描かれていて何回も涙しました。映画版には無かったことです。有難う御座いました。
原作で感銘をうけましたが映画を見損ない、待った挙句の映画DVDが不完全燃焼でした。
そちらで残念レヴューを書いた際
多くのレビュアーがTV版を絶賛しているのを知っていましたが
所詮 テレビだし今さらなぁ…という気がして買うのを控えていました。
が なんとも気がかりで今回購入しました。
今 観終えて感動です。
何回も涙しました。
原作の源流に忠実に物語が進み、これでもかと言うくらい文句のつけようのない俳優陣。
まるで俳優のひとりひとりが「クライマーズ・ハイ」に陥ってるかのような完璧なキャスティングです。
なかでも佐藤浩市は原作のなかの悠木そのものでした。
日航機事故とクライミングというまったく異質の題材を「クライマーズ・ハイ」という
心理現象で繋ぐ…という映像化のむずかしいと思われる原作に
よくもここまでたどり着いたとNHKに脱帽です。
悠木と燐太郎のクライミング・シーン。
ふたりを繋ぐアンザイレンに悠木の家族、過去への心情が十二分に表されていて
おそらく比べ物にならない費用をかけたであろう映画をはるかに凌ぐ出来でした。
映画を観て「クライマーズ・ハイ」こんなもんか…と思われたかた。
今からでもTV版をお薦めします。
決して外しません。
日航ジャンボ機墜落事故を追う地元紙の新聞記者たちを描いた傑作ドラマ。主人公の佐藤浩市をはじめとし、いかにも新聞記者っぽい役者たちを起用しており、社内力学の描き方も含め、本物の新聞社をのぞき見ているかのような臨場感がある(編集会議、社主の影響力、社内派閥、編集と販売の対立など)。「たぶん」「おそらく」という個人の判断や憶測に基づいた記事を世の中に出してはいけないという報道機関としての大原則、真実に迫ることの厳しさがきちんと描かれていて、好感が持てる。家族との関係、過去の部下・上司とのいきさつなど、働く男の心情を丁寧に描いたうえで、互いの熱い思いがぶつかり合い、大声で言い合う場面も多い骨太な男たちのドラマ。何度見ても心が熱くなる。絶対的におすすめです。