アウトレイジ [Blu-ray]詳細
#89
ファンが、世界が待ち望んだ!
北野武監督が『BROTHER』『座頭市』以来7年ぶりの容赦なきバイオレンス・エンターテイメント!
全員悪人。
【映像特典】
キャストインタビュー(ビートたけし、三浦友和、椎名桔平、加瀬 亮、國村 隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗)、劇場予告編、特報、TVスポット
【ストーリー】
関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が若頭の加藤(三浦友和)に、直参である池元組の組長・池元(國村隼)のことで苦言を呈す。そして、加藤から直系ではない村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、配下である大友組の組長・大友(ビートたけし)にその厄介な仕事を任せる。こうして、ヤクザ界の生き残りを賭けた壮絶な権力闘争が幕を開けた。
【スタッフ】
監督・脚本・編集:北野 武/音楽:鈴木慶一 撮影:柳島克己/照明:髙屋 齋/美術:磯田典宏/録音:堀内戦治/編集:太田義則/助監督:稲葉博文 衣装デザイン:黒澤和子/大友組組長衣装:山本耀司/装飾:尾関龍生/メイク:細川昌子/記録:吉田久美子/音響効果:柴崎憲治/キャスティング:吉川威史/製作担当:里吉優也 ラインプロデューサー:小宮慎二、加倉井誠人/アソシエイト・プロデューサー:梅澤勝路、葉梨忠男、武田佳典/プロデューサー:森 昌行、吉田多喜男 オリジナル・サウンドトラック:ドリーミュージック・ 製作:バンダイビジュアル、テレビ東京、オムニバス・ジャパン/オフィス北野
アウトレイジ [Blu-ray]口コミ
もう最高すぎる
状態はほぼ新品でした。
買ってよかった。
新品で購入したものの、シュリンクがキャラメルでないため
2010年の作品ゆえクリアランスを売りつけられたのではないか?と疑問が。
メディアの劣化が気になるゆえ、ぜひアマゾンプライムで配信を希望。
暴力団とヤクザ。社会的には前者は市民の敵で後者は旧き善き任侠道と思い込みがある。この「アウトレイジ」は経済ヤクザに堕ちた暴力団の、内輪に起こる非生産的な下克上抗争にのみ焦点を当てた怪作だ。暴力表現に人間の脆さや弱さを写し出す北野武監督の面目躍如たる作品だが、組織の筋目と金の打算、盃の縛りの狭間でいいように使われて、挙げ句の果てに使い捨てにされる男達の悲哀が全編を威圧する、かなりヒリヒリ感の余韻が残る。強気に弱く弱気に強いヤクザの末路は、同じ構図の業界力学からは逃れられない。恩義を忘れて勝ち馬に乗る軽薄さや、裏切りを正当化する誤魔化し、有力なライバルを未然に蹴落とすパワーゲーム。単なるヤクザ映画ではなく、社会の歪んだ縮図を濃縮してグロテスクに世に晒した制作の深慮遠望には感嘆する。力による秩序は、力により簡単に覆る。そこに正邪は不要であり、先に仕掛けた策士が果実を総獲りするえげつなさには正直呆れ返るが、ちょっと考えれば実社会そのものだと判る。兄弟や親子の盃も、経済合理性と言う名の邪教には勝てないのだ。絶望的なヤクザ社会の内輪の抗争は、実は現代社会の焼き直しであり、いつ足元をすくわれるか判らない。その刹那的な描写に他人事と思えない真実が横たわっている。「全員悪人」のコピーとは、「全員が金と権力の亡者」とも読め、資本主義の暗部を赤裸々にさらけ出す。ヤクザも企業も然して変わりはない。販売先に媚びながら下請けを虐めて利益を挙げる企業も根っ子は同じなのだと。そこで初めて力は役に立つ。弱い者に向けてではなく、強い者への鋒先こそ真の力だと言う主張が痛いほど伝わってくる。刹那的な作風の中に微かに見える光とは、力に屈しない仁義と任侠道であり、実は形を変えた日本人のDNAに宿る武士道なのだ。本作を単なるバイオレンス映画と括ってはいけない。信念を遂げるには意志と力と知恵の全てが必要だと確信させる、極めて示唆に富む現代社会への警鐘だ。余りに暴力的で無節操な展開に、程度の低い任侠映画の焼き直しと短絡しがちだが、それぞれが所属する企業正義の為に体を張るサラリーマンと何ら代わらない点に愕然とする。自ら考え、自ら判断し、自らリスクを取って行動すると言う、原点を痛いほど再確認させる、とても意義深い傑作だと確信します。
いい脚本だ。いい俳優だ。
登場人物たちの漫才のように軽快な(だが恐ろしい)やりとりが魅力。
ヤクザ映画の理不尽・エグいシーンを撮り溜めして適当に編集しただけの映画で繋がりが微妙に悪い。役者もコノヤロ〜!ばかり。
万人向けではないですが、それでいい。
やっぱりアウトレイジだあああ!
ありがとう