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首<東宝DVD名作セレクション> [DVD]

首<東宝DVD名作セレクション> [DVD]詳細

首<東宝DVD名作セレクション> [DVD]

#82

生首に ものを云わせてみせる! 不正に挑む男の危険な捜査活動! その事件は昭和19年に起きた。賭博罪で取り調べ中の炭鉱夫が、脳溢血で亡くなった。しかし、その死因に不審なものを感じた弁護士・正木(小林桂樹)は、正しい検死が行われるように各方面に働きかけるのだが…。 茨城県で起きた“首なし事件”を素材とし、正木ひろしの原作を元に映画として再構成。『日本沈没』(’73)に先駆けて、主演・小林桂樹、脚本・橋本忍、監督・森谷司郎のトリオが顔を揃えた、スリルとサスペンスに溢れた勇気ある男のドラマ。 本編100分/モノクロ/ 音声①日本語モノラル スタンダードサイズ/片面2層 映像特典:予告編/スチールギャラリー 原作:正木ひろし/監督:森谷司郎/脚本:橋本忍/音楽:佐藤勝 小林桂樹/南風洋子/神山繫/佐々木孝丸/三津田健 (C)1969TOHO CO.,LTD.

首<東宝DVD名作セレクション> [DVD]口コミ

子供の頃、新宿の都電通りにこの「首」上映中の大きな絵看板がかかっているのを
都電の中から見たことがある 暴風雨の中、墓を暴いているシーン
なんだかおぞまし気な映画、という印象は強烈だったものの
その後見る機会もなく忘れていたがDVDになっていたとは有り難い
正木弁護士はパフォーマンスが多い人 のような気がしていたが
正義を貫く立派な方だったんですね
映画を観て思ったのは、昔はいい顔の俳優さんが多い
官僚学者警官労働者などがそれぞれの階級の雰囲気を出して
特に古畑教授の佐々木孝丸さんと実行した用務員さんはすばらしかった
どんなに良い映画だって埋もれて消えてしまえばそれまでなんだから
この作品のようにどんどん発掘して見せてほしいです

喜劇にっぽんのおばあちゃん とか。

この問題作を初めてみる事ができました。 当時の日本映画界の分厚いスタッフ&演劇人に圧倒されました。
こういう作品(素材)を真正面からとりあげた事じたいに驚愕です。やはり脚本が秀逸です。橋本忍
こういう本格的な脚本家も今はいません。  じっくりと堪能しました。 どうも有難うございました。

時代背景も重要ですが、後半のスリルは今の人にはわからないかもですね。昭和世代はそうだよねと納得のサスペンスの傑作です。小林桂樹がいい。

前半はそれほどのものか?と思って見ていたが後半のサスペンスは素晴らしい。ピンチの切り抜け方のアイディアが「隠し砦」を彷彿とさせる。鮮やか!監督は安心の森谷司郎!

小林桂樹の演技だけでなく、内容も素晴らしい。終盤はどきどきします。当時の日本はこんな感じだったんだなとも知りました。橋本忍の脚本ということもあることから、『生きる』のあるワンシーンと似た場面がでます。

世評名高い本作をやっと観ました。実話に基づいたストーリーですが、名匠橋本忍氏の脚色により、一層ハラハラ・ドキドキ、手に汗握る展開に時間を忘れて見入りました。こんな重厚かつ骨太な作品が産み出されていた時代は実に映画ファンにとっても幸せだったろうと思います。とにかく一度は観ておくべき作品であるのは間違いありません!

公開当時「日本の青春」と二本立て。いずれも戦争中の話で、重たいのが嫌われたのか興行は不発。面白いのに宣伝不足でファンとしては残高な思いが。ソレが今やキナ臭い時代になって、あらためて見直すと色々と考えさせられます。

私も時代劇だと思ってました。東宝作品では中山昭二主演の、戦時中ある連隊で起きた殺人事件の話がかなりエグかったのですが、これも相当なものですね!
昨今の某社会主義国家のようなことが日本でもあったなんて、隔世を感じます。でもこれは、そんな世の中で正義を貫いた人の話ですものね。
あらためて戦後生まれの日本人でよかったと思いました。

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