マルサの女<Blu-ray>

マルサの女<Blu-ray>詳細

マルサの女<Blu-ray>

#63

伊丹十三監督全10作品、Blu-rayでよみがえる。

自分が払うのはいやだ、しかし人がとられるのは気持ちいい―というケシカランあなたへ。

【スタッフ&キャスト】
監督・脚本:伊丹十三/撮影:前田米造/音楽:本多俊之
出演:宮本信子/山崎努/津川雅彦/大地康雄/桜金造/伊東四朗

【商品仕様】カラー/片面1層/スタンダードサイズ
<音声>ステレオ リニアPCM
<字幕>日本語字幕
■映像特典■特報2種/劇場予告1種

【ストーリー】
税務署のヤリ手調査官、板倉亮子。
ある日、彼女はラブホテルのオーナー・権藤に目を付け、調査を開始する。
だが彼は一筋縄でゆく相手ではなかった。
さすがに苦戦する亮子。
そんな中、国税局査察官≪マルサ≫に任命された亮子は、上司の花村らと共に再度権藤を調べるが…。
前半の脱税を暴くテクニックから後半の虚々実々の駆け引きへ。
サスペンスを縦軸に、ヒューマンなドラマを横軸に織り込み、豊かな映画世界を作り出すことに成功した伊丹映画の大ヒット作。

※ジャケットデザイン、仕様、特典等は予定です。変更になる場合がございますので、ご了承ください。

(C)1987 伊丹プロダクション  発売・販売元:東宝

マルサの女<Blu-ray>口コミ

オススメ!

『マルサの女』(A Taxing Woman)(’87)
出演∶宮本信子、山崎努、津川雅彦、大地康雄、桜金造、伊東四朗、麻生肇、志水季里子、松居一代、室田日出男、ギリヤーク尼ヶ崎、柳谷寛、杉山とく子、小沢栄太郎、佐藤B作、橋爪功、大滝秀治、マッハ文朱、加藤善博、嵯峨善兵、絵沢萠子、山下大介、芦田伸介、小林桂樹、岡田茉莉子

監督∶伊丹十三

俳優・文筆家など多才ぶりを発揮していた伊丹十三が、50歳を過ぎて映画監督に転身した時は驚きであった。日本人の文化の根源にある”冠婚葬祭”のうち「葬」をテーマにした異色かつ娯楽性も持つ傑作『お葬式』でデビュー。続いて、日本人の「食」をテーマに選び、今や世界中で愛される国民食”ラーメン”の奥深さを追究(?)した『タンポポ』を放ち、次に「税」「脱税」をテーマに取り上げたのが、最高傑作『マルサの女』であった。

「食」がテーマの前作『タンポポ』は、赤ん坊が母の乳房を無心で吸うショットで終わったが、人間の飽くなき欲望を描く本作の冒頭では、死期間近の゙スケベ爺が若い看護婦の乳房を必死で吸う。そして序盤から、あの手この手で税を逃れようとするヤカラの様々な姑息なテクニックが紹介されて、じつに面白い。自営業の方は身につまされるかもしれないが、脱税不能の給与所得者の私には、脱税を暴く税務署員の活躍が痛快であった。

[物語] 関東のある税務署、港町税務署の板倉亮子(宮本)は、シングルマザーながらヤリ手の調査官だった。管内のパチンコ店経営者(伊東)の所得隠しを、仕込んだワナで摘発したり、老夫婦(柳谷・杉山)が経営する食品スーパーの売上げ申告漏れを指摘して人非人呼ばわりされたり、地味ながら的確な仕事ぶりで、上司の信頼も厚く、後輩にも慕われていた。

ある日、実業家・権藤英樹(山崎)の経営するラブホテルに脱税の臭いを感じた亮子は、上司・露口(大滝)に報告して単独調査を開始する。正面攻撃で権藤にぶつかる亮子だったが、裏で数々の事業に手を広げ、暴力団組長の蜷川(芦田)や有力政治家とも繋がりを持つ海千山千の悪徳実業家・権藤の脱税を暴くことができず、強制調査権のないイチ税務署員の力の限界に涙を飲むしかなかった。

そんな亮子に朗報がもたらされる。亮子は人事異動で、強制調査権限を持つ東京国税局査察部の査察官(通称”マルサ”)に抜擢されたのだ。課長(小林)の命で、花村統括官(津川)の下についた亮子は着任早々手柄を挙げ、同僚の信頼を得て、”マルサの女”としてのスタートを切る。ある日、査察部に脱税を密告する1本の電話が入る。密告者はあの実業家・権藤に捨てられた愛人・剣持和江(志水)だった。”宿敵”権藤との戦闘再開に奮い立つ亮子は、花村や仲間たちと本格調査を開始する…!

前々作『お葬式』、前作『タンポポ』同様、小さな役の脇役一人一人まで、キャラが立っていて、演じる役者たちがじつに楽しげに演じていて、見ている方も楽しくなる。”脱税”という地味なテーマながら、じつにスリリングな犯罪エンターテインメント映画に仕上がっている。国税庁vs.悪徳実業家の構図だが、「マフィアvs.FBI」や「007vs.スペクター」の面白さに負けてません!(←変なたとえでスミマセン(笑))

山崎努という俳優さん、決して映画界を代表する大スターではないが、映画・TVの両方で、様々な強烈な印象を残す。黒澤明の『天国と地獄』の誘拐犯や『八つ墓村』の32人殺しの殺人鬼で稀代の悪人を演じ、伊丹十三作品『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』の主役・悪役。さらに『刑務所の中』では、リアルな受刑者を演じてインパクトを残す。TVでは『必殺仕置人』が代表作か。個人的にはTVドラマ『祭りばやしが聞こえる』の主人公・萩原健一の先輩のロートル競輪選手役が印象深い。

劇場公開時やVHS版ではあった亮子がマルサに転属当初の査察のシーンでピラニアの水槽を調べるシーンがカットされています。

セールで安くなっていて、Blu-rayを購入。久しぶりに観ましたが、面白かったですねー。今の時代じゃ、作れないでしょうね。

スゴイと思います。若い頃は何とも思わなくて意味もよくわかりませんでしたが、歳を重ねて、税金や世の中のことが多少わかってきてから観てみると、面白いです! タバコが死ぬほど嫌いなので昭和の喫煙シーンの多さにはウンザリ&嫌悪感で不愉快になりますが、そういうシーンにしろ、セリフにしろ「あー、昭和ってこうだったよなぁ」と思わずにはいられませんでした。あと、会話の中で、「ジャック・ニコルソン」が出てきたので、このあたりは俳優のことを知らないとわからないだろうなぁと、ふと思いましたね。あと、パソコンが太くて懐かしかったです。宮本信子さんの演技もちょっと面白いです。若い時には見ても難しいかもしれないなぁ。個人的には、菊池風磨主演の「ゼイチョー」を観たあとだったので、余計わかりやすかった感じがします。今の世の中は、コンプラがどうのとか、何でもハラスメント付ければイイと思ってる訳わからない風潮なので、悪党には特に、ちょっと昭和の無茶振りを戻すぐらいがイイんじゃないかと、観てたらつくづく思いました。

子どもや奥さんがいない時に観ましょう。

マルサ1のブルーレーは満足
マルサ2の通常販売を強く求めます。

いつ観てもおもしろいですよ、宮本信子さんもチャーミングです