菊次郎の夏 [Blu-ray]詳細
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北野 武監督最新作『アウトレイジ 最終章』公開記念! 北野 武監督の過去作が待望のBlu-ray化! 今振り返るべき名作が高画質でよみがえる! 菊次郎52才 正男9才 北野監督が初めて挑む笑いと感動のロードムービー!! ◎仕様◎ 【映像特典】 予告 ◎内容◎ 【収録内容】 夏休みが始まった。しかし正男(関口雄介)には両親がなく、一緒に住むおばあちゃん(吉行和子)もパートで忙しい為、遊んでくれる人が全くいない。 そこでどこか遠くで働く母親の元へ、写真だけを頼りに、絵日記と僅かな小遣いを握りしめて飛び出した。 心配した近所のおばさん(岸本加世子)は、仕事もなく暇を持て余す旦那・菊次郎(ビートたけし)に母親の元まで送り届けるよう命令するが…。 勝手気ままで大人に成りきれていない菊次郎は9才の少年正男の母親探しの旅に付き合うはめになる。 様々な人と事件に出会いながら現実の厳しさと人々の優しさにふれていく二人の『少年』の数日間の旅。 時に突拍子もない行動に走る菊次郎の後をひたすらついて行くだけだった正男は、やがて横を、ついにはしっかり手をつないで歩き始める。 ◎キャスト◎ ビートたけし/関口雄介/岸本加世子/吉行和子/細川ふみえ/麿 赤兒/グレート義太夫/井手らっきょ/ザ・コンボイ 他
菊次郎の夏 [Blu-ray]口コミ
冒険はいくつになっても発見がありますね。
北野武監督映画の中で1番見やすいと
思ってます。
映画化された時はまさお君ぐらいの年齢だった
のもありますが、歳を重ねてから改めて見ると…味わい深いものですね。
[近所のおじさんと冒険する]って
令和じゃありえないけど…単純に泣けました。
またsummerが名曲過ぎる。
子供と他者たる大人との我ー汝系の奇妙な結託の関係性と言えば、
奥田瑛二の『長い散歩』やテオ・アンゲロプロスの『永遠と一日』、
直近では映画『カモン カモン』主演ホアキン・フェニックス×
監督マイク・ミルズ×製作A24スタジオが記憶に新しい何故か良作
揃いで大人の童心にも訴えるモノがあるのかもしれない。本作も踏襲
しており北野監督流の不器用ながらのおもてなしを体感できるように
なっております。25年も歳月が経っていると時間を感じさせる点も
あり野暮さもありますが、それでもその時代だからこそ表現できる
ものが詰め込まれていると思った。少子化で世帯主が減少して倅レス
社会であるので令和においてはオッサンの無意識化の願望の一つなの
かもしれないとも思わされた。心洗わされる今となっては贅沢な作品です。
正直、日本のロードムービーの代表格ではないだろうか。
無鉄砲なおじさんと湿っぽい少年のロードムービー。
馬鹿なことをやる。くだらない。けど、その根底にはそれぞれが抱える悲しみがあって、ゆえにおかしさが際立つ。後半ややだれるが許容範囲。
特典映像の特報、予告編がいただけない。
大切なラストシーンのセリフを全面に押し出してしまっている。
あれはキモじゃないか。未見の方は予告編を見ずにまずは本編を見てほしい。
久石譲のテーマ曲を聴くだけで泣けるようになれる。
菊次郎は、北野武監督の父親の名前だったと記憶する。父親に捧げた作品であろうか。バス停の寂れた掘立て小屋で、菊次郎が寝入った正男に「お前もオレと一緒なんだ」とため息にも似た言葉をかける。一挙に想起したのが黒澤明監督「七人の侍」。三船敏郎演じる菊千代が、燃え上がる水車小屋に飛び込んで、赤子を救い出し「こいつはオレなんだー」と叫ぶシーンが重なった。果たして、菊次郎に連れられた正男は母親に会えるのだろうか・・・切なくて、幾度となく立ち止まりうつむく。浅草に始まり浅草で終わる。その間の出来事、場面、出演者、全てがいとおしい。以前、北野武の絵画展を見に行った際、作品の中に天使があったのを不思議に思ったが合点した。これからも何度も視るだろう。
男の子を自分を産んだお母さんに会いに行く過程でタケシが人にお願いするにあたって全くへりくだらないのが笑える
兎に角、バカヤロー!がつきまとっている 笑
最後に男の子が、タケシの名前を聞いたシーンがなんとも言えない、、
おばあちゃんの事、大事にしな。菊次郎だよ、馬鹿野郎!早く帰れ。
「よぉ、ガキと二人泊めろ」
「ご予約は?」
「してねぇよバカヤローお前」
「いや、予約がないと」
「何 気取ってんだコノヤロー、金払えばいいぢゃねえかよ、泊めろ! 泊めろよコノヤロー」
B級映画なのだが、久石譲の曲がこの映画を引き立てている。菊次郎が車にはねられるシーン、車がパンクして転落するシーンは、馬鹿馬鹿しくて笑った。武軍団のノリだ。正男が血だらけの菊次郎の顔を拭くシーンは印象的。とは言え、せいぜい3つ星程度の映画である。