ビートルジュース 20周年記念版 [Blu-ray]詳細
#81
どんちゃん騒ぎ。妖しい魅力。
ティム・バートン監督ならではのポップカルチャー・センスが、ビカビカ光っている。
ニューイングランドの、とある古めかしい家。そこへニューヨークから、今風の家族が越してきた。
困ったのが、主であるインテリ夫婦の地縛霊(ジーナ・デイヴィス、アレック・ボールドウィン)。
そこで彼らは邪魔者を怖がらせようと、「バイオエクソシスト」なるものを呼び出したのだが・・・。
ティム・バートン監督による、マイケル・「キートンの『ビートルジュース』こそ、お化け映画の中で解き放たれた、最凶最悪の変態の一人」(ヴィレッジ・ヴォイス誌)。
キートンはこの作品と『偽りのヘブン』の演技で、1988年の全米映画批評家協会賞の最優秀男優賞を獲得。
ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジェフリー・ジョーンズ、シルヴィア・シドニーら共演陣に加え、
目を見張る美術デザイン、ハリー・ベラフォンテの歌、そしてアカデミー賞を獲ったメイクアップで贈る、奇妙キテレツなブラックコメディー。
【映像特典】
・ ビートルジュース アニメ・シリーズ
・ ミュージック・トラック
・ オリジナル劇場予告編
ビートルジュース 20周年記念版 [Blu-ray]口コミ
Absolutely one of my favorites. Great movie.
クラシックでチョー楽しめます。
子供たちも大好きも大好きで、家族みんなで楽しめるいい作品です。
昔テレビで見たのを思い出し
懐かしくなって見ました。
出演者が、豪華です
ティム・バートン監督作品が好きなので
年代らしい映像の雰囲気はありますが
それもまた楽しめます。
コメディアンでもある
マイケル・キートンさんの本領発揮。
動きや、ころころ変化する豊かな表情が
面白くとても魅力的です
ビートルジュース2も制作されるとの事
日本での上映を期待してます
公開当時、辛口で有名なポーリーン・ケイルからも高い評価を得たティム・バートンの出世作。本作の好成果が『バットマン』へのバートン抜擢に、そしてあのメガ・ヒットへと繋がった、と云うことらしい。 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』等々でバートンのファンだという若い女性がUSJに遊びに行って「面白かったけど、ビートルジュースって何なんですか?」などと愚問を発し、「知らんの!?」と愕然としたことがあるけれど、振り返れば本作の日本公開は1988年末=昭和の極末期。もうそんなになるのかとしばし遠い目になってしまう。今になって再見すると、例のオモチャ箱を引っ繰り返したような、真面目なのかフザけているのか分からないバートンのカートゥーン流は(ダニー・エルフマンの音楽にも与って)既に全面的に開花している観があり、「作家の全てはその処女作の中にある」と云う誰かの言葉がいかにもそぐわしい(劇場公開用としてはバートンの二作目になるのだが)。 バートンが20世紀最後の10年間で映画界の流行どころかパラダイムを大きく変えてしまった―70年代後半の『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』のように―のは否定しがたいところで、『バットマン』『シザーハンズ』で従来は子供から半・大人向けに位置付けられていた素材にシリアスなドラマ性と高い格調を導入してジャンルに新しいステージを確立、加えてキッチュ&チープなヘタウマ感覚による独特の美学は無数のエピゴーネンとそのまたパクリ、そのまた…の連鎖を生んで、もしもバートンなかりせば、今の映画はずいぶんと違っていたものになっていただろうなあと、その影響の大きさ・幅広さから『戦艦ポチョムキン』や『用心棒』まで連想したりする。更には上記『ジョーズ』『スター・ウォーズ』が、業界の潮流を変えたとは云え詰まるところオールド・ハリウッドの現代的再生でしかなかったのに比べ、バートンの仕事はそのレトロなキッチュ性にも拘らず商業映画のたたずまいの根本的な何かを刷新してしまうインパクトがあったのは、例えば『スーパーマン』『E.T.』『ゴーストバスターズ』『グレムリン』『イーストウィックの魔女たち』といったバートン以前の諸作と、バートン登場以後の一見それらと類似のジャンル作―『ダークマン』『アダムス・ファミリー』『アップルゲイツ』『永遠に美しく…』『ケロッグ博士』『未来は今』『101』『メン・イン・ブラック』『マウス・ハント』などがパッと思い浮かぶ。マイナーなところでは『バーグラント』とか―を比べると一目瞭然。時代劇における黒澤明、ホラー映画におけるデイヴィッド・クローネンバーグに当たる役割をハリウッド・メジャーで果たしたのがバートン(実はクローネンバーグの大ファンらしい。クローネンバーグも「知ってるよ、『スリーピー・ホロウ』の解剖器具なんて『戦慄の絆』のパクリだよねえ(笑)」と。)、あるいはハリウッド映画の80年代的なものを吹っ切ったのがバートン映画、ともなるか。主人公に対する飽くまで全面的な肯定と共感に作者の自己愛&自己憐憫が丸出し、以前だったら恥ずかしくて人前にはとても出せなかったようなベタベタの感動モノも、その力ずくの押しつけがましさをファンタジー&アニメ・タッチが中和する『シザーハンズ』『バットマン リターンズ』『エド・ウッド』の後には堂々と存在感のあるジャンルとして確立されたように思える。まあその余波で、いいトシした大人がアメ玉みたいな「感動」作に殺到、アニメ紛いのスカスカの代物に随喜の涙を流して喜ぶ風景に「またか」とウンザリするのがザラ、みたいな世相にもなったわけだが(『誰それと不思議な何々』式のバタくさい邦題がいつの間にか市民権を得たのも同断か)。 閑話休題。とは云えそのバートンが、新世紀を迎える前に早くも燃え尽きた感があるのもまた悲しい事実。『スリーピー・ホロウ』で「ん?」と首を傾げ『PLANET OF THE APES/猿の惑星』でガクーッとしてしまってからと云うもの、外観・構えは相変わらずでもテンションの低さがどうにも否めない空虚な作の連発で、とうとう近年は新作が公開されても劇場まで足を運ぶのをやめてしまったほど。『ダーク・シャドウ』など、かねてからのバートン・ファンだという作家がそのバートンに撮ってもらおうとモノした脚本に依るとかで、確かにいかにもバートンが好んできた題材、またそれでもってバートンっぽい映画をバートン本人に撮らせたいと云う気持ちも分からなくはないが、そんな、いつものアレやって下さい!とお笑い芸人にせがむ迷惑ファンじゃあるまいし、バートンもバートンで、自分の持ちネタの再生産などアーティストにあるまじき自殺行為、そんなのでロクなものが出来るはずがないと慨嘆してしまった次第。一説には『マーズ・アタック!』―バートン狂気の最高傑作―がアメリカでは意外&不可解な不評、以来業界で前ほどの発言力と自由度を殺がれてしまったとも、あるいは一子を儲けてから人生観が変わったとも云うが、ひょっとしたらその『マーズ・アタック!』が彼の云わば集大成または毒下ろし、アレでもはややりたいことは全てやり尽し、あとは趣味にかなう範囲で生活のための仕事をボチボチこなしつつ、せいぜい楽しく呑気に過ごしていければいいというサトリの境地に至ったのかも。あるいはまた20世紀末に一大飛躍を遂げたCGその他の技術革新が、本作にも顕著なバートン特有の粗削りな手作り感を排除、イメージやヴィジョンが生のまま剥き出しにさらけ出されることで、何か肝心なものが却って失われてしまったのではとも思ったりする。このあたり、例えば陶芸や作曲で特に問題となる、アーティストの内なるヴィジョンとその具象化である作品との関係、イメージやヴィジョンとは原理的に絶対にイコールではないその作品を媒介物とせざるを得ない送り手と受け手の関係の難しさがあるような。劇場だけで数十回、各種ビデオ・ソフトでの鑑賞と併せて500回は確実に観たのが評者生涯の自慢(?)の『バットマン』の面白さも、ゾクゾクするほどスタイリッシュな映像センスとてんで素人っぽい妙なギクシャク感や失笑モノの不器用さ、そしてそんな少々のスキ間や穴などはヘッチャラな意味不明の勢いのよさとの融合ないし化学変化にあったのかなあ、と。 上記USJでのショーに本ディスク特典映像にもあるTVアニメ、それに昨年来ブロードウェイではミュージカル化もされていて根強い人気が偲ばれる本作、バートン本人がメガホンを執る続編の話も出て久しいけれど、上記のような状況から果たしてバートンの原点回帰となるか否か、不安と期待を半々にして待っているところ(脚本が『ダーク・シャドウ』と同じ人らしいのがちょっとアレだが)。
あちこちで解説される通り『エクソシスト』から『ザ・フライ』までまな板に上げイジり倒す不埒なコメディ。高度な特撮にも頼り、当時はどう撮影したのか分からない場面が続出した。ただ、ホラーコメディと称する割に正直そんなに怖くはない。高橋ヨシキ氏による『メリー・ポピンズ』と本作の比較論を聴いた事がある。本作の日本語化で認知と理解をアップグレードする切り口は、少なくなさそうだ。
コメディ映画の吹き替え版というものはときに翻訳家がユーモアのセンスに乏しく、数人で改良し声優陣の換骨奪胎一歩手前の奮戦でみられるようになるものが幾つもある。『ラスト・アクション・ヒーロー』や『ゲット・スマート』のテレビ吹替がそうだ。ミスター・ビーンの日本語化に苦労したであろう広川太一郎と滝口順平は、オリジナルより面白くしてやろうという姿勢で取り組み、台本はアイディアの書き込みで真っ赤になっていたという。
『ビートルジュース』は西川のりおの吹き替えが奇抜過ぎて好き嫌いが分かれたさまを20年眺めて来た。吹き替えを楽しんだ後に字幕版に戻ってみると、情報量は少ないしギャグのテンポが悪い。密度が低い。元のセリフの意味を少し踏まえ再び吹き替えに戻ってみると、意外と原語に近い上に間合いをスカスカと感じる事も無い。あらためて傑作と思い知る羽目になるのだ。
声優選びも意外に英語音声から遠くない声質を見極めている。あべ静江はどうして吹き替えの仕事が2~3作品だけなのか理解に苦しむほどに馴染んでおり、踏まれたネコみたいなきったない悲鳴もジーナ・デイヴィスのそれを完コピした。安原義人はボールドウィンの声に近い特徴があって、口を開けば冗談・軽口ばかりなのに、実は邪悪一歩手前の知恵者という、誰もが聴きたいであろう緑ジャケットのルパン三世に通じるキャラクターを見事に着こなす。もちろんアニメ『じゃりん子チエ』でおっかない理論武装家の高畑勲さえ動かした西川のりお恐るべし。佐古正人のイカレた演技も活性化されたに違いない。アドリブのブレーキを外した日本語版プロデューサーは大ネタ小ネタの取捨選択を慎重に行ったであろうし、翻訳家は自分が書いたセリフを変えられ心穏やかでは居られなかったと思われるが。
レーザーディスクでは30cmの表裏を使ってスタジオレポート(西川へのインタヴュー含む)を載せていた。だから再生装置が壊れてもソフト自体は捨てられない。DVDでこのような印刷物は見た事が無い。ブルーレイには付いているのだろうか?画がどれだけ綺麗になってもレーザーディスクの方が有利な事があるなんて…
CGじゃない、むしろ人形感がすごい良いセットとか模型とても凝ってるし、ファッションも可愛い。リデアの真っ赤なウエディングドレスとか大好き。真っ二つに評価われてたけど確かになんと言ってオススメすべきかは分からない。時代を強く感じるので尚更。ただ二時間ないのでティムバートンらしさを感じたいならうってつけ。日本語と原語両方観たけど最初は絶対原語がオススメ。もはや原語の方が聞き取りやすいレベル。吹き替えのビートルジュースの声がうるさい。キートンの声が渋くて好き。ただたまに日本語も恋しくなる…
年代を感じる、クレイアニメのような特殊映像も、味がある。
スカッと笑いたい時には、最高の作品です。
小学生の頃に見た懐かしい作品。CGとかは今のものに比べるとしょぼいですが、大好きな作品(^^)